安倍首相は、2012年に再度首相になってから、6年経過しましたね。
2006年から始まった第1次政権から通算すると本日で2560日に達するようです。
このままいけば、来年2月に吉田茂元首相を抜き、6月には伊藤博文元首相も抜くようです。
8月には佐藤栄作元首相、11月にはこれまでトップの桂太郎元首相も抜き歴代トップに躍り出
るようです。
ここでは、安倍政権のこれまでの実績と課題、長期政権になった理由、来年の参院選を乗り越
える為に必要なこと、歴史に残る名宰相なのかについてみていきたいと思います。
目次
安倍政権のこれまでの実績と課題
これまでの実績
- いざなぎ景気超えの58か月に及ぶ景気拡大期間
- 集団的自衛権も行使可能となる安保関連法案を成立させる
- 米国、ロシア、中国との関係を改善した
- 東京オリンピックの誘致に成功
安倍政権の課題
- 北方領土問題の解決
- 北朝鮮との拉致問題の解決
- 憲法改正問題
- デフレ脱却とインフレ率2%の達成
長期政権になった理由
アベノミクスによる景気回復
中小・零細企業や業種によっては、景気回復がみられないという見方もありますが、全体的に
みて景気はよくなっているとみていいと思います。
失業率の低下や新卒の就職率の向上でみても成果は出ていると思います。
支持率が安定してること
安倍政権の支持率は、スタート時に比べると下がってきてますが、まだ危険水域には入ってお
らず、安定しているといえます。
GDP のアップや外交上の成果があれば、すぐに上昇すると思います。
ポスト安倍が見当たらないこと
自民党内でみても有力なポスト安倍は見当たらないです。
岸田氏あたりが後継者候補だと思いますが、総裁選には出なかったですね。
石破茂氏では、党内基盤が弱くて安定政権はきずけないと思います。
官房長官の菅氏がしっかりサポートしてるのが大きいですね。
参院選を乗り越える為に必要なこと
安倍首相の在任日数が伊藤博文元首相を超えて歴代3位になることは固いですが、歴代1位にな
るには参院選という大きなハードルがあります。
参院選を乗り越えるには以下のことが必要になると思います。
景気を維持し成長させること
安倍政権に安定した人気があるのは、景気が安定していることで若年層の支持率が高いことが
大きいです。
アベノミクスの3本目の矢がうまくいってないように見えますが、さらなる景気拡大が実現す
れば、政権にとっても追い風になると思います。
外交上の成果を出すこと
ロシアとの北方領土問題が水面下で動いているようですが、厳しい交渉だと思います。
駐留米軍問題も絡んでいるので簡単には動きそうにないです。
北朝鮮との拉致問題も全面的な解決は望めそうにないですが、小泉元首相の時のように
何人かでも連れ戻すことが出来れば、支持率アップにつながると思います。
中国とは尖閣諸島の領有権の問題がありますが、中国は簡単には諦めないと思います。
政権運営において失策や閣僚の不祥事がないこと
国会運営においては、あまり強引な手法は避けて、丁寧に説明するようにするべきですね。
沖縄の基地移転問題もできるだけ地元の理解を得られるように努力を惜しんではならないと思
います。
第1次安倍政権では、閣僚の不祥事が多かったのも支持率低下と退陣につながったので、不祥
事がないようにするべきです。
消費税増税の延期をする
既に来年の10月の増税が決まってますが、未だに増税を延期するのではないかという話題が出
たりします。
安倍首相も支持率を見ながら、場合によっては増税の延期も考えてるかもしれないです。
財政再建の問題もあるので可能性は高くないと思いますが、ゼロではないと思います。
安倍首相は歴史に残る名宰相なのか
長期間に渡って政権を維持し、支持率もじり貧とはいえ維持しているし、外交においては、欧
米のトップと対等以上に渡りあっているので評価できます。
北方領土問題や憲法改正といった誰もが出来なかった偉業を達成できれば、名宰相といっても
いいと思います。
50年後や100年後に高く評価されると思いますが、今現在では、歴史の教科書にも出てくる吉
田元首相や伊藤博文元首相、佐藤栄作元首相、桂太郎元首相と比較するのは難しいです。
ま と め
1.長期政権になった理由
- アベノミクスによる景気回復
- 支持率が安定してること
- ポスト安倍が見当たらないこと
2.参院選を乗り越える為に必要なこと
- 景気を維持し成長させること
- 外交上の成果を出すこと
- 政権運営において失策や閣僚の不祥事がないこと
- 消費税増税の延期
3.安倍首相は歴史に残る名宰相なのか
- 長期政権を維持し、外交面で評価できる
- 北方領土問題や憲法改正の偉業を達成できれば名宰相といえる
-
今現在では、歴史の教科書に出てくる吉田元首相や伊藤博文元首相、佐藤栄作元首相、桂太郎元首相と比較するのは難しい
最近のコメント