東京オリンピックでの陸上競技であるマラソンと競歩の開催地が札幌移転でほぼ決定とのニュースに
は本当に驚きました。
IOCのバッハ会長が会長の権限として決定したいと踏み込んだ発言をしているので、今後東京都や
大会組織委員会を交えてIOC調整委員会で10月30日から協議するにしても決定の事後説明のように
なりそうで札幌開催は既に決定したと言えそうです。
以前から東京でのマラソンは猛暑で厳しいと言われておりましたが、ドーハの世界陸上女子マラソン
で68人中28人が途中棄権したことが札幌開催への大きな要因になったようですね。
アスリートファーストと言われれば、納得せざるを得ないですが、9月か10月に開催時期をずらせば
札幌開催にする必要もないのですが、何故できないのでしょうか?
ここでは、五輪マラソン札幌開催の本当の理由と経費負担問題やチケット問題について見ていきたい
と思います。
五輪マラソン札幌開催の本当の理由
IOCの説明では、以下の4項目が理由のようです。
- 札幌が東京より気温が5度ぐらい低いこと
- 札幌に国際標準のマラソンコースがあること
- 過去に五輪開催の実績があること
- 2030年に冬季五輪の招致を目指していること
確かに説得力のある理由ですが、他国の陸連関係者や米国の圧力もあるのかもしれないですね。
アスリートファーストを言うなら、開催時期を9月か10月に変更すればいいと思いますが、そ
れには、巨額の放映権料を支払う米国が了承しないようです。
米国のNBC放送が約1兆3000億円を支払って五輪の放映権を買っております。
サッカーが始まる前でメジャーリーグのワールドシリーズ前で放送するスポーツがないので、
8月に五輪を開催するのは大スポンサーである米国の意向のようですね。
五輪招致段階では、コンパクト五輪や復興五輪ともいわれてましたが、IOCとしても当初から
マラソン札幌開催を主張すれば、東京が五輪開催を辞退すると思ったかもしれないですね。
東京五輪が決定し、準備もある程度進んでいけば、唐突な開催地変更も従わざるを得ないと思い
ます。
他にも、早い段階で札幌開催案が明らかになれば、小池知事がマスコミを利用して猛反発するの
は目に見えてますので、水面下で組織委員会の森会長や橋本五輪相や官邸の安倍総理や菅さんだ
けでIOCとほぼ合意していたように思います。
しかし、東京都も暑さ対策の準備はしており、打ち水やミストシャワーや遮熱性舗装に300億円
もかけており、スタート時間を午前6時に繰り上げることにしていただけに納得しずらいですね。
経費負担問題について
マラソンや競歩が札幌開催になることで発生する経費はどこが負担するのでしょうか?
組織委員会等からは、国が負担することになると思うという発言がありますが、菅官房長官は
開催都市が責任を持ってやるべきだという趣旨の発言をしております。
IOCが負担するべきという意見もありますが、それはあり得ないと思います。
これまでの経緯から東京都が負担する義務がありそうです。
国も事情を考慮して多少は負担するべきだと思います。
マラソンが札幌開催に変更、経費は?
「地方会場に関する経費負担は、平成29年にも問題になり、東京都外の自治体が所有する会場の仮設整備費、賃借料は都が負担することで決着。
都は五輪花形種目を取り上げられた上にさらなる経費負担を強いられることにもなりかねない」(産経)又金で揉めそう。
— メンダコ (@toraomendako) October 18, 2019
チケット問題について
チケットの払い戻しは可能のようですが、折角当選したので札幌に開催地が変更しても可能なかぎり
現地で観戦したいものです。
ただ、札幌開催により、宿泊が伴ったり、日程の都合でキャンセルせざるを得ない人も出てきそうで
すね。
チケット問題は、単純に払い戻しをすれば済む問題でもないので、当選した人にとっても困惑は隠せ
ないようですね。
開催まで残り10か月まできて、東京五輪のマラソンを札幌でやるとなっても、会場やらコース・ボランティア・警備の問題もあるし、観戦チケット?が当たった人も「札幌は行けないよ!」ってなるだろうし。下手すりゃ損害賠償問題にもなり得るよね。
そうなったら何処が支払うのか…— タカ (@taka0178) October 17, 2019
ま と め
東京五輪は、ロゴマーク問題や新国立競技場の費用の問題や競技施設の問題で当初から様々な問題が
懸念されてきましたが、またしても札幌開催という問題が浮上してきましたね。
五輪招致が決定すれば、臨機応変に何でもありという展開になっておりますが、他のトライアスロン
や自転車のロードレースも開催地変更するべきではないかといわれており、開催までの生みの苦しみ
は続きそうです。
長崎と広島での五輪開催案は、1つの都市での開催でないとダメとIOCから却下された前例もありまし
たが、招致が決定すると例外もありということのようですね。
東京のコースで走ることを前提にトレーニングを積んできた選手たちには、早く気持ちを切り替えて
頑張って欲しいと思います。
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