巨人の補強戦略は世代交代に逆行か?長野、内海の放出は問題なのか?

引用:http://npb.jp/bis/players/91995131.html

大型補強を行った巨人ですが、FA で獲得した選手の人的補償を巡って、波紋を広げてるよう

です。

FA で西武の炭谷選手の獲得に伴う人的補償で内海投手が西武に移籍し、広島の丸選手の獲得

に伴う人的補償で長野選手が広島に移籍することで、巨人ファンからも批判されております。

野球選手に移籍はつきものとはいえ、長年、貢献してきたチームの顔でもある選手を放出する

ことでチームの求心力が低下しないか心配です。

また、世代交代を推進しながらベテランの中島選手や岩隈選手を獲得したり、上原投手と再契

約したことも矛盾していると批判されてます。

ここでは、長野選手と内海投手の放出の理由とその問題点、ベテラン選手の獲得は問題なのか

や世代交代に矛盾するのかについてみていきたいと思います。

 

長野選手と内海投手の放出の理由

原監督の戦力構想から外れたこと

長野選手と内海投手は、巨人の中心選手としてチームに貢献してきた選手ですが、ここ数年は

成績が下がっており、衰えは隠せないです。

巨人では外野手が余剰ぎみですし、投手も多くいる為、監督の戦術に合わなかったり、評価が

高くない選手は放出されても仕方がないです。

有望な若手と力が落ちてきたベテランでは、ベテランが放出される選択もあり得ると思いま

す。

ベテラン選手は獲得しないだろうという読み違い

西武と広島は、ベテラン選手の獲得はないだろうという巨人側の判断に読み違いがあったこと

も十分考えられます。

特に広島は若手を育成するというチーム方針がありますし、大竹投手のFA の時に、巨人の市

岡を指名した過去がある為、判断を誤ったかもしれないです。

西武の場合は、菊池雄星投手がメジャー移籍しており、内海投手の指名は十分考えられたと思

いますので、読みが甘かったと思います。

幹部候補生として他球団の野球を学ばせたかったこと

かっての王選手や長島選手や、堀内投手などはチームの看板選手として絶対に他球団に放出し

ませんでしたが、準看板選手クラスは、晩年に放出されるケースは他球団でもあります。

巨人では、西本投手が中日にトレードされ、定岡投手も近鉄にトレードされました。

定岡投手は、トレードを拒否して引退しましたけどね。

岡島投手も日本ハムにトレードされたし、木田優夫投手もオリックスにトレードされました。

打者では、淡口選手や山本功辞児選手もトレードされてます。

FA の人的補償は変則的なトレードとも言えそうですね。

球団と過去にトラブルがあった場合

球団と年俸交渉や起用方針を巡って、揉めたことがあったり、プライベートで何か問題を起こ

していた場合は、実績がある選手でも放出されやすいですね。

長野選手と内海投手の場合は、可能性は低いと思いますけどね。

仁志選手の場合は、晩年に自らトレード志願をして横浜に移籍しましたね。

長野選手と内海投手の放出の問題点

チームの求心力の低下

チームの中心だった選手を力が衰えてきたことで簡単に放出すると、チームの求心力が低下し

ます。

自分もいずれは放出されるのかという疑念も生まれます。

また、ドラフトで指名される選手からも、成績が落ちるとすぐにトレードに出されると判断さ

れて、入団を敬遠することも考えられます。

しかし、このようなことはどこの球団でも多かれ少なかれ起こります。

世代交代を理由にしながらベテラン選手も獲得している矛盾

今回批判されてるのは、チームの若手の育成を理由にしながらベテラン選手も獲得している矛

盾があることだと思います。

チームの補強に世代交代という一貫性があれば、それほど批判は起こらなかったと思います。

ベテラン選手の獲得は問題なのか

世代交代を推進していても、優勝する為にはベテラン選手も例外として必要だ思います。

巨人では過去に張本選手を獲得して優勝をしてますし、落合選手も獲得して優勝してます。

チーム不振が続き、どうしてもすぐに優勝したい場合には、カンフル剤として活用することも

あると思います。

一時的には若手の育成が遅れるかもしれませんが、カンフル剤は長く持たないので、一時しの

ぎをしている間に若手をじっくり育てることもできると思います。

したがって、ベテラン選手の獲得は必ずしも問題ではないと思います。

ベテラン選手の獲得は世代交代に矛盾するのか

ベテラン選手の獲得は一時的には、世代交代に逆行し、矛盾するかもしれないです。

しかし、監督は勝ちながら若手を育成しないといけないので、ベテラン選手と若い選手を上手

く起用しないといけないです。

外国人選手の起用にもおなじことが言えると思います。

ベテランが疲れる時期に休ませて、若い選手に出場機会を与えないといけないです。

ベテラン選手は故障することも多いので、若い選手はいつでも出場できる準備をしとかないと

いけないです。

出場機会が少なくても、チャンスをしっかりものにしたり、主軸選手の技術を盗んだりしてレ

ギュラーを掴んでいくものだと思います。

若い選手にとってもフル出場するのは体力的に大変なことだし、経験の少ない若い選手だけで

は野球は勝てないです。

ベテラン選手の獲得は、その時のチーム事情によっては、決して世代交代に矛盾はしないと思

います。

 

ま と め

1.長野選手と内海投手の放出の理由

  • 原監督の戦力構想から外れたこと
  • ベテラン選手は獲得しないだろうという読み違い
  • 幹部候補生として他球団の野球を学ばせたかったこと
  • 球団と過去にトラブルがあった場合

2.長野選手と内海投手の放出の問題点

  • チームの求心力の低下
  • 世代交代を理由にしながらベテラン選手も獲得している矛盾

3.ベテラン選手の獲得は問題なのか

  • 世代交代を推進していても、優勝する為にはベテラン選手も例外として必要
  • すぐに優勝したい場合には、カンフル剤として活用することもある

  • ベテラン選手の獲得は必ずしも問題ではない

4.ベテラン選手の獲得は世代交代に矛盾するのか

  • ベテラン選手の獲得は一時的には、世代交代に逆行し、矛盾するかもしれない
  • 若手は出場機会が少なくても、チャンスをしっかりものにしたり、主軸選手の技術を盗んだりしてレギュラーを掴んでいくもの

  • 経験の少ない若い選手だけでは野球は勝てないので、ベテラン選手の獲得は決して世代交代に矛盾はしない

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