高齢化社会の進展による医療問題

 

高齢化社会の進展により、多くの問題が発生しておりますが、やはり一番大きな問題は、医療

費がどんどん膨れ上がってる医療の問題だと思います。

最近では、毎年1兆円前後も医療費が増加しており、2015年度は約41.5兆円まで達してしまい

ました。

2017年度は約42.2兆円となり、膨れ上がる医療費の問題は早急に何とかしないといけないで

す。 

特に高齢者の入院費の問題高額な薬剤費の問題やそれらに伴う健康保険組合の危機について

みていきたいと思います。

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高齢者の入院費問題

医療費の内訳からみると、2015年度のデータでは入院費が、約4割で一番多く、約16.4兆円で

した。

入院外の外来で約34%の14.2兆円、調剤が約19%の7.9兆円、歯科が約7%の2.8兆円といった

内容です。

さらに75歳以上1人当たり年間で約95万円となっており、75歳未満の1人当たり年間で22万

円の4倍以上になっており問題となってます。

高齢者の入院の場合は、単なる社会的入院のケースもあり、本当に必要なものなのかや、必要

な治療や検査が実施されているかも確認する必要がありそうです。

 

高額な薬剤費の問題

医療費が増加した要因としては、高額な薬剤の使用が増えていることも見逃せないです。

1錠6万円~8万円もする薬もあります。

また、ノーベル賞を受賞した本庶先生が開発に貢献した癌の免疫治療薬オプジーポも保険適用

が可能になってます。

しかし、オプジーポは1年間の治療で約3000万円以上もかかるようです。

高額療養費制度があるので患者さんは、月に数万円程度の負担で済みますが、医療保険制度の

危機的状況を招いている一因となってます。

価格の安いジェネリックも使用割合は増えてますが、高額な薬剤が増えていることで医療費の

増加の要因となっております。

官民が一体となって開発費や製造費の削減に取組むべきだと思います。

また、患者に本当に必要な薬剤が使用されているのかや、不必要な薬漬けになっていないかも

チエックしないといけないです。

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健康保険組合の危機の問題

少子高齢化の進展もあり、保険料収入が十分でなく、健康保険組合の破たんによる解散が最

近、増えてきているようです。

若いうちは負傷、疾病が少ないので保険給付の支出が少なくて済みます。

しかし、高齢者になると収入も少ない人が多い為、保険給付が急激に増えると保険制度自体が

厳しくなります。

他の保険制度である健康保険や共済組合等からの拠出金である前期高齢者支援金や後期高齢者

支援金に依存することで高齢者医療は成り立っております。

しかし、この支援金の額が増えていることで健康保険組合には国の補助がない為、厳しい組合

が増えているようです。

健康保険組合の赤字は全組合の6割を超えております。

高齢者への支援金が保険料収入の45%を超えているようなので、問題は深刻です。

組合では、保険料率が10%以上の組合は全体の2割にあたり、解散予備軍となっているようで

す。

こうした問題は、高齢者の治療が本当に必要なものが行われているのかや、患者側の視点にた

った治療が行われているのかのチエックも必要です。

その上で、支援金の額が減るような制度の見直しが必要です。

 

結 論

1.高齢者の入院費問題

  • 75歳以上1人当たり年間で約95万円となっており、75歳未満の1人当たり年間で22万

    円の4倍以上になっており問題

  • 高齢者の入院の場合は、単なる社会的入院のケースもあり、本当に必要なものなのかや、必要な治療や検査が実施されているかも確認する必要がある

2.高額な薬剤費の問題

  • 医療費が増加した要因としては、高額な薬剤の使用が増えていることも見逃せない
  • 高額療養費制度があるので患者さんは、軽い負担で済みますが、医療保険制度の危機的状況を招いている

  • 官民が一体となって開発費や製造費の削減に取組むべき
  • 患者に本当に必要な薬剤が使用されているのかや、不必要な薬漬けになっていないかも

    チエックが必要

3.健康保険組合の危機の問題

  • 健康保険組合の破たんによる解散が最近、増えてきている

  • 高齢者になると収入も少ない人が多い為、保険給付が急激に増えると保険制度自体が厳しくなる

  • 前期高齢者支援金や後期高齢者支援金の額が増えていることで健康保険組合には国の補助がない為、厳しい組合が増えている

  • 健康保険組合の赤字は全組合の6割を超え、高齢者への支援金が保険料収入の45%を超えているのが問題
  • 高齢者の治療が本当に必要なものが行われているのかや、患者側の視点にたった治療が行われているのかのチエックも必要

  • 支援金の額が減るような制度の見直しが必要

高齢者医療費の問題解決には、医療費の適正化が必要であり、健康で長生きできる社会の実現

の為には、地域社会も一体となって取り組む必要があります。

医療費は税と社会保険料と窓口負担で賄うしかないといわれているので、消費税の増税分をで

きるだけ充てて欲しいです。

健康保険組合の危機についても高齢者医療制度への支援金を削減する必要があります。

その為には、やはり高齢者の医療費の削減、適正化が欠かせないです。

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