世界各国でのキャッシュレス化の進展具合は、程度の差こそあれ、かなり進んでおります。
スウェーデンでは98%、英国で55%、米国46%、中国60%、韓国90%といった状況です。
日本のキャッシュレス化は、まだ約20%ほどしか進んでないようです。
日本では、10年ほど前までは約10%でしたが、国際的に見てまだまだ遅れております。
政府も今後10年間で約2倍の40%を目指す方針を打ち出しております。
日本でキャッシュレス化が進まない原因とキャッシュレス化のメリットとデメリットについて
以下でみていきたいと思います。
目次
日本でキャッシュレス化が進まない原因
キャッシュレス化の意識の低さ
日本では、9割の人がクレジットカードを所有してますが、利用率は20%弱です。
ただし、利用額では世界4位なので、資産家の多くはキャッシュレス化を実行しているが、一
般の人は、あまりカードを使用してないようです。
実際、ネットでの買い物や公共料金や携帯電話の料金の支払いぐらいしか使用していないと思
います。
キャッシュレス化の意識が低く、まだ現金決済が当然だと思っている人が多いからだと思いま
す。
インフラ整備が遅れていること
決済端末等のインフラが十分にいき渡ってないことも大きいです。
零細事業者にとっては、約10万円する決済端末導入負担にも抵抗があるようです。
日本の治安のよさ
海外でキャッシュレス化が進んだ要因として治安の悪さと国によっては、紙幣の信用度が低い
こともありますが、日本では治安も海外に比べていいですし、紙幣の信用度も高いです。
都会と地方で、やや事情は違いますが、全国的に見て治安はいいといえそうです。
キャッシュレス化のメリット
決済が効率的である
現金よりも支払いが簡単であり、おつりも必要がないので、決済が効率的です。
金融機関の利用も少なくて済みます。
お金の管理が簡単である
ネットでも支払い金額や残高が分かるし、カード会社から支払い明細も送付されるので、管理
が簡単である。
支払い金額の引き落としが、すぐではないので、支払いに余裕が持てます。
お金の流れが明確になる
お金の流れが明確になり、脱税が少なくなる。
また、マネーロンダリングもが少なくなります。
消費税10%増税のうち5%が還元される
クレジットカードや電子マネーで決済される中小小売店での商品購入の場合は、増税後9か月
間の期間限定で5%が還元されます。
クレジットカードについては、増税前に入会していることも5%還元の条件になるようです。
外国人観光客の増加に伴い、外国人が日本で消費しやすいようにする為にもキャッシュレス化
不可避だと思います。
キャッシュレス化のデメリット
手数料のコストがかかること
現金決済に比べて、カード決済は手数料のコストがかかり、支払い金額が割高になります。
また、決済端末の導入などで費用がかかります。
浪費のリスクがあること
現金がなくても買い物ができる為、浪費してしまうリスクがあります。
特に複数のカードを所有することで、浪費のリスクが高くなります。
不正オンライン決済
オンライン決済での不正が発生するリスクがあることです。
ネット犯罪の温床になる可能性があることも考えられます。
カード情報を盗み取られ、不正に使用されることもあるようです。
ま と め
1.日本でキャッシュレス化が進まない原因
- キャッシュレス化の意識の低さ
- インフラ整備の遅れ
- 日本の治安のよさ
2.キャッシュレス化のメリット
- 決済が効率的である
- お金の管理が簡単である
- お金の流れが明確になる
- 消費税10%増税のうち5%が還元される
3.キャッシュレス化のデメリット
- 手数料コストがかかること
- 浪費するリスクがあること
- 不正オンライン決済
キャッシュレス化のメリットの方がデメリットより大きいし、国際社会でキャッシュレス化が進展している為、日本も40%迄は早く達成しないといけないと思います。
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